散りばめる

散りばめる「うん?そんな事、信じてたの?」
と、彼は笑います。
私は「またやられた」と思いました。

下らないことなのですが、彼は時折嘘をつきます。
嘘と言って良いのか・冗談といえば良いのか分からないほどのレベルのことでしたので
私も笑ってそれらを許してきましたし流してきました。

とはいえ、時々「冗談が過ぎる」と思う瞬間もありましたが。
何が本当で何が嘘なのか・・・それが分からなくなったのはお付き合いをして1年半ほどが経過した頃でした。
彼は私にとって優しい存在ではありましたが
時々、そんな彼の優しさをも疑うようになってしまったのです(汗)

私も器用ではないので、ついつい全てを真に受けてしまうんですよね。
ですから
彼の冗談と本意の区分けということが自分の中で出来なくなってしまったのです。

散りばめられた沢山の言葉から嘘を取り除くような作業はどうやら私には難しいことのようでした。
笑える分かりやすい冗談なら良いけれど、繊細で小さな嘘は止めて欲しい」と彼にお願いをしました。
しかし彼にとってはその言葉がいたずら心に火をつける一言となったのでしょう。

彼は私の反応をより一層面白がるようになり
私はそれに合わせて疲れるようになって行き、完全にすれ違った私たちは別れることになりました。